石巻市で被災市街地復興として区画整理された新蛇田地区に計画された石巻信用金庫の新店舗です。

あゆみ野支店は被災した門脇支店を移転改称して再建し、同敷地内にローンや経営、相続などの相談にきめ細かく対応する総合相談センターを設置したものです。センターにはイベントスペースや研修・会議スペースのほか、市と連携した子育て支援スペース、災害時の避難所機能も有しています。

南北に長い街区に自由に通り抜けできる歩道を計画し、庇を設け、ひろばにもなる公共的な空地を設けることで、地域住民と石巻信金の接点をつくることを目指しました。

被災市街地復興としてできた新たな街に、5階建ての市松模様のファサードが地域の新たなシンボルとなり、石巻信金の掲げる「地域密着型金融」の実現と復興の一助になることを切に願います。

（岩根　敦+福島直人+矢野高弘（元スタッフ））