
今年のSOP研修では、3つの目的地に、3つのテーマを設けました。
京都 ― 建築を見る、まち歩き
大阪 ― 大阪万博2025
滋賀 ― 琵琶湖一周サイクリング
1日目は京都から、
はじめに京セラ美術館に向かいました。
京セラ美術館を訪れるのは今回で2回目ですが、なお全体をはっきりと把握しにくい、奥行きのある空間体験でした。メインの企画展「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」はもちろんのこと、回廊陳列室で行われていたコレクション展も淡い自然光が降り注ぐ教会のような空間で、一般的な美術館では体感できないような展示空間でした。
エントランス前の広場から


中央ホール
日本庭園から
回廊陳列室
まち歩きをする中で、初めて鴨川デルタを訪れました。
川辺で何をするわけでもなく、ただ居るだけの人々の風景が印象的でした。
仙台の広瀬川も、市民にとって日常の中でただ居るだけの場所になるといいなと感じました。
鴨川デルタ
2日目は大阪万博2025を訪れました。
様々意見のある今回の万博ですが、実際に目で見て体感し、考えることができました。
はじめに、若手建築家のトイレや休憩所、パビリオンなどを巡りました。それぞれの興味の方向に向かって思考するエネルギーを感じた一方で、建築家の意図や恣意性がどこまで社会的な意味を持つか、常日頃考えフラットな視点を忘れない必要があると感じました。
休憩所4 [MIDW+Niimori Jamison]
休憩所3 [山田紗子建築設計事務所]
Better Co-Being [SANAA]
サテライトスタジオ(西) [佐藤研吾建築設計事務所]
休憩所1 [大西麻貴+百田有希/o+h]
トイレ6 [KUMA & ELSA]
大屋根リングは、その巨大さとコンセプトの明確さに圧倒されました。
大屋根リング
3日目は2日間滞在していた京都を離れ、滋賀・琵琶湖に向かい、一周約200kmの琵琶湖を、2日間かけてサイクリングしました。地域によって移り変わる琵琶湖沿岸の雰囲気を感じながら自転車を漕ぐ時間は、とても印象的な体験となりました。
サイクリングの記録写真
最後に、
昨年のSOP研修同様に、映像として今回の研修を記録しました。
テーマは、大屋根リングと琵琶湖。
周長2kmの大屋根リングと200kmの琵琶湖を、同じコマドリ数で映像にしました。
https://drive.google.com/file/d/1vwbbbYRd55Mo_BWL9aZFCwDXVLSNamJX/view?usp=drive_link
今後の研修でも、引き続き映像での表現や実験を続けていきたいです。