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■「冒険のにわ」工事過程
はじめは草木に覆われた立ち入る事のできない法面です。単に法面を綺麗にしただけではなく、芝生滑り台やネット遊具を設置。園児達が散策しやすいよう「けもの道」もつくりました。「けもの道」は図面だけでなく現地法面で実際に傾斜を体感しながらルートを計画し、テープでラインを引き、そのテープを基準に整備を行いました。

整備する前の法面

石や下草、危ない樹木の撤去

けもの道のルート計画の様子

けもの道の整備

完成した「冒険のにわ」の「けもの道」

■「冒険のにわ」比較

工事着工前とでかなり印象が変わりました。高低差のある法面も立入禁止とせず、遊び場として整備する事で地域の方々と園児達の距離をぐっと近づけることのできる豊かな空間になったと思います。芝生滑りや冬のそり滑り、紅葉や木の実を拾ったりと、こどもたちがたくさんの発見や感動を体験できる場になることを願っています。

上：整備前　下：整備後・芝生滑り台とネット遊具を整備

上：整備前　下：整備後・保育園に繋がる階段を整備

上：整備前　下：整備後・植栽を整理した事で光が届く明るい場所に

2期工事は外構のみの監理となりましたが、愛情込めてしっかりと監理させていただきました。
また、こども達が五感のままに躍動できる挑戦的な計画をご理解頂き、最後まで協力してくださった町の方や保育士の皆さんに本当に感謝です。

完了プロジェクトの写真も更新しております。ぜひご覧ください。

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「冒険のにわ」は下草や危ない木の根、大きな石の撤去を行い、遊具が設置され、園児が散策できる「けもの道」のルートも段々と分かるようになってきました。完成して園児達が自由に遊んでいる姿を見るのが待ち遠しいです。

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これから工事が始まる場所の既存舗装や樹木などを撤去する準備工事や、開所してから駐車場が砂利敷の状態だったので、早くきちんとした駐車場が使えるよう、駐車場になる場所の採掘工事から進めています。

監理者として 2期工事で使用する材料が、1期工事で使用したものと合っているかをきちんと事前に確認もします。写真は豆砂利舗装の種石を確認しているところです。

工事現場の進捗をしっかりと確認しつつ、既存法面を活用した「冒険のにわ」を探索できる道を、直接現地を確認しながら計画しています。既存法面を極力残しつつ平場を探し、道になるように繋げていきます。その後、工事で園児が歩きやすいように地面を整える予定です。

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本計画に関係されたすべての方々に深く感謝致します。

来賓の方が建物周辺を歩いていた近隣住民の方から、「園児たちを近くで見守れる良い保育所でしょ」と声をかけられたと聞き、これまでの頑張りが報われた気持ちになりました。

保育所としてスタートするのは4月6日の入園式からになりますが、駐車場整備や敷地南側に整備する「冒険のにわ」などの外構工事が2期工事として今後も続きます。しおかぜ保育所がより良い環境になる様これからもしっかりと頑張ります！

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エントランス

明るく開放感のある空間が園児達を迎え入れます。

エントランスの左官壁には女川町のみなとまちセラミカ工房に制作して頂いた、保育所名の由来が書かれたタイルを設置しました。

ランチルーム

みんなと一緒に食事する空間として、園舎の中心に開放的で気持ちの良いランチルームを計画しました。天気のいい日は外のデッキもランチルームの一部になります。作業面を低くした大きなシンクでは魚を捌くなど女川の食材に触れる食育活動が行われます。

保育室-廊下

0～２歳の未満児と３～５歳の以上児それぞれが安全に活動できるようエリアを明確に分け、屋根（天井）の高さをこどもの身体スケールにあわせて、以上児から未満児室にかけて徐々に低くなるように計画しました。また、廊下側の建具を開放することでデッキ・所庭とつながり、一体的な活動ができる保育室としています。

遊戯室

お遊戯会や式典等でも活用される遊戯室は最も天井が高くなる様に計画しています。

敷地内で伐採した樹木を活用し、既存保育所の卒園児による修了記念ワークショップとして制作した所歌もあります。

所庭

円形の園舎の中央に位置する所庭は各保育室から見守りやすいつくりです。また、体のサイズ・動きの異なる未満児が安全に遊ぶことのできる小さな庭も園舎北側に設けております。この他、敷地南側の既存法面を活かした「冒険のにわ」と名付けた遊び場を計画しており、これからの工事になります。

ふれあいの道

住宅地（災害公営住宅）と町の中心をつなぎ女川湾を望む都市景観軸であり、園児と地域が緩やかにつながる事のできる空間です。「冒険のにわ」整備と同時に取合いなど整備する予定です。

建物は竣工・開所しましたが、駐車場や「冒険のにわ」工事が2期工事としてこれから行われます。継続して工事の進捗を本ページにて報告させていただきます。

完了プロジェクト一覧の記事にも写真を掲載しました。ぜひご覧ください。

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クロスやフローリングだけでなく、家具や水周りの設備も入ってきた事で保育園らしい空間に近づいてきました。

既存保育園を卒園する園児達と学生団体ＲＥＤに協力いただき、遊戯室に設置予定の所歌をＷＳで制作しました。工事中の保育所敷地で取れた木材の輪切りに色を塗り、その上に園児達がフィンガーペイントで書いた文字を転写して完成となります。

写真提供：大和ハウス工業株式会社

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外部空間として計画した軒下は鉄骨の上に垂木、野地板、仕上のガルバリウム鋼板が乗るシンプルな構成にしております。

外壁工事も進み、木仕上の塗装が始まりました。また、先行している箇所の足場が外れ外観がしっかり見えるようになりました。

内装工事としては、天井仕上である木毛セメント板の下見板張りが進んでおります。放射状に入っている垂木の下で重ねるようなデザインとし、木は見えなくても中と外でも垂木の連続感が失われないようにしております。

写真提供：女川町役場

大和ハウス工業株式会社

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天井、壁、床、外壁の仕上を確認している写真です。今後工事が始まる外壁や内装については、実際に使用する材料のサンプルを並べ、色や素材を確認しておきます。設計者だけでなく町の担当者や実際に使用する保育士さんの意見も参考に決めていきます。

構造は木造一部鉄骨造としており、鉄骨の建て方も始りました。大雪の中、工場で検査したバラバラの鉄骨が現場で組まれ形になっていきます。この鉄骨の部分は屋外空間としており、園児が屋根の下で遊べるようになります。

建物内の工事も進んでおります。鋼製床が組まれ、サッシも入ったことで部屋のスケール感がより分かりやすくなりました。

写真提供：女川町役場

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柱・梁・垂木が組みあがり、垂木の上に野地板を施工していきます。内部は天井を木毛セメント板で仕上げるため、工事中の今しか垂木は見えませんが、外部は垂木と野地板が現しになるデザインとしています。

敷地の隣にある旧小学校の屋上からの写真です。工事の進捗が良く分かります。

写真提供：大和ハウス工業株式会社

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一部の型枠が外れ基礎ができあがり、廊下と部屋の区切りがはっきりと分かるようになってきました。

女川町役場広報の方にドローンで撮っていただいた航空写真だと建物の形が良く分かります。

基礎工事が終わるといよいよ建方工事が始まります。

写真提供：

• 女川町役場
• 大和ハウス工業株式会社

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外部庇の独立基礎も工事を進めていきます。この外部庇の周りでは、砂場等で園児達が遊んだり、畑で地域の方々と交流する空間になります。

写真提供：大和ハウス工業株式会社

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根伐も完了し、基礎をつくる準備ができました。

この上に鉄筋を配筋をしていきます。

写真提供：大和ハウス工業株式会社

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