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SOP研修【門脇】大阪・東京

  • 研修関連
  • 2025.10.14|門脇悠

SOP研修とは

2025年8月13日~16日にかけて大阪を中心に研修を行いました。
大阪万博をメインとしつつ、以前から気になっていた大阪の建築を巡ることを目的にしています。

■訪れた建築(抜粋)

OMO7大阪ホテル by 星野リゾート
アルミ形材と膜素材による外装が特徴のホテルです。白い膜は日射負荷の軽減を行いながら、夜には光を映し出すスクリーンとしての役割を担い、近接するJR駅に向かう顔の役割を果たします。夜になるとこのスクリーンに花火のような照明が賑やかに映し出され、敷地が過去に持っていたネガティブなイメージを払拭することに奮闘しているようでした。

松原市民図書館 読書の森
ため池の中に浮かぶ巨大な岩のような図書館です。土木的な力強さを感じる外観は町の中に異物として存在しながら、不思議と違和感は無く、ユニークなオブジェとして受け入れられているといった雰囲気でした。内部に踏み込むと開放的な空間が広がっています。デザインされた書架がランダムに散らされていることで、視線や動線がアクロバティックに交差し、複雑かつ豊かな空間を作り出していました。コンクリートの分厚い壁が内部にも侵食しており、一貫してこの建物の素材感(あるいは意思)を感じることができます。

茨木市文化・子育て複合施設 おにクル
茨木市に点在していたホールや図書館、子育て支援センター、プラネタリウムなどの機能を1箇所に集約した複合施設です。中央のエスカレーターによる縦動線は階ごとに角度が振られ、単調な移動動線ではないシークエンスを提供していました。様々なイベントが行われているフロアを眺めつつ、あるいは横切りつつ、上階にあるライブラリーに向かいます。縦動線が様々なアクティビティや賑わいを掠めるように配置されており、来る日によって見る風景が大きく変わるのだろうと思います。家具のデザインも秀逸で、人々に愛される公共建築といった雰囲気でした。メディアテークのスラブとチューブによる構成との対比を感じました。

大阪万博
中々パビリオンに入れず、空いているパビリオンを探して木造リングの下を歩き続けました。殺人的な酷暑の中、予約が取れないスマホとにらめっこをしながらパビリオンを狙い続ける自身の姿がガラスに映っており、「いのちの輝き」について考えさせられました。個性的で、きらびやかで、活気があって、各国の威信を示すパビリオンはピカピカと輝いていますが、その体験は一部の幸運な人に限られます。一歩引いて見ればそういってパビリオンとは対象的に木造リングは全ての人を包みこんでいます。疲れた人々はその日影で休んでおり、皮肉的にサブテーマの「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」を実感しました。入れたパビリオンは僅かでしたが、世界的な一大イベントを目と肌で感じることができました。

■その他訪れた場所
梅田スカイビル/グラングリーン大阪/中之島美術館/中之島図書館/KOKO PLAZA 大阪市立青少年センター/渋谷ストリーム「内藤廣展覧会」/宮下公園